2017年6月3日 クロアチア・ザグレブより
今日はいい天気で気持ちがいい。ちょっと暑いけど。南に下るにつれてどんどん暑くなってくる。
広場を越えて歩いていくと到着した。

教会いくつも周っているけど「綺麗」以外の表現がわからん。
もうちょい宗教に詳しければ、ここのこの彫刻が何々でステンドグラスは何々を表していて…なんてわかるもんなんですかね。
壁にはグラゴール文字なるものが。スラブ語圏最古の文字だそう。
写真は撮らなかったけど教会の奥にはステピナツ大司教なる方の人形が安置されたガラスケースがありました。教会内にこういったガラスケースがあるのは珍しいらしい。まあ理由はよくわかんないです。
果物や野菜がたくさん並んでいて賑わっていた。特になんも買ってないけど…
この教会はめっちゃかわいらしくて素敵な感じ。中には入れないようなのがちょっと残念だった。
ここは市民の祈りの場になっているそうで小さな礼拝堂もある。
おばあさんが目を瞑って熱心に祈りを捧げていたのだが、その近くで大声ではしゃぐアジア系ツアー客たちがいてなんだかなあと思いました。
自分も観光客で写真とか撮っているから偉そうなことは言えないですけど。
ここザグレブにはちょいと面白そうな博物館があるということで行ってみることにした。
それがこちらの「失恋博物館」。
思い出深い品々を博物館に寄付して自分の気持ちに整理をつけようという場所だ。
中には世界中から寄贈された品々と共に様々なエピソードが。
恋人にあてた手紙や写真はもちろん、同棲していた時に飾っていたインテリア、スポーツ好きの自分へ送ってくれたグローブ、ラブラブのときに買ったぬいぐるみ等々…
怪しいCD-ROMに妊娠検査薬や一緒にキメたクスリとかSMプレイで使ったヒールまで幅広く置いてありました。
失恋だけでなく友人との別れの品や自殺した母親の遺書などもあって多くの人の気持ちをリアルに感じることが出来ました。

「大きなことを言うくせに行動は伴わない。口を動かす時間が増えるにつれ、何もしなくなった彼でした。悪いけど、ウェディングドレス代も銀行ローンも私が払ったんだからね。」

この斧は別れた男が家具を破壊した時に使ったやつらしい。ぱっと見シャイニング。
パンフレットが結構な厚さでかなり見応えがありました。
そして思ったより混んでてびっくり。みんな食い入るように展示を見ていたよ。
世界中人間は考えること大して変わんねーな、って感じでしたね。
お土産屋に売ってるこの消しゴムがセンスよすぎた…これ持ってたら人生最強になりそう。
面白博物館に癒されたところで高台にある撮影スポットを目指す。
写真撮ってたらとある家族に写真をお願いされて家族が終わったらカップルにお願いされてとなんか4組くらい列ができた笑
なかなか面倒だったけどみんなよろこんでくれたのでOK。
暑い中歩いて喉も乾いたのでビールを飲む。贅沢に店で。

貧乏バックパッカーでもたまには贅沢していいだろう。
ポテトも頼んで満足じゃった。暑い日にテラスで真昼間から飲むビールはうまい。
ザグレブは街も歩いて周れる大きさでちょうどよい感じでした。
6月4日
しかもめんどうなことに途中でボスニアの国境はさむっていう。なんであんな変な国の形なのかな…
パスポートチェックは簡単なやつだったので時間はかからなかったけど。
ドゥブロブニクへ向かうバスはアドリア海の海岸を走るので景色が綺麗でテンション上がった。
あと遂にドゥブロブニクに行けるのかってことでもテンション上がっていた。
ドゥブロブニクのオレンジ屋根が海に突き出ている様子は魔女の宅急便のようだと有名で、ずっと楽しみにしていたところなのだ。
予約していたホステルまでは2㎞ちょいだし歩いて向かうか。
とおもったらドゥブロブニクめっちゃ坂多い。そしてクソ暑い…
リュックを背負ってひたすら階段を登るがもはや修行…
汗だくになりながらもなんとかホステルに到着。荷物をおいて一息つく。
当初の予定ではドゥブロブニクに3泊するつもりだったのだが、イタリア行きのフェリーの関係で2泊しかできないことになったので早速夕日を撮りに行く。
メインイベントの旧市街は明日の楽しみにとっておこう、ということでこの日は旧市街から反対側の海岸沿いを歩くことにした。
街中坂だらけで至る所に猫がいた。
超豪華客船がとまってた。ブルジョワどもが乗っているのだろう。
しかし本当に猫が多い。
適当に歩き続けて展望台みたいなところに到着。
入り江みたいになっていたけどそんな目を見張る景色でもなかった笑…やっぱり旧市街方面がよさそうですね。
でも夕陽をうけた街並みは綺麗でした。
宿に戻りながらスーパーでビールを買って宿で晩酌。汗かいたからめっちゃうまいぜ。
明日の旧市街散策が楽しみだ。
6月5日
さてさて今日は念願の旧市街観光だ。
遂にあのオレンジ屋根の街並みを眺める日が来たか…感無量ですな。
ホステルが坂の上にあって展望台に近かったのでまずは山登りをすることにした。
山頂の展望台はロープウェイでも行けるのだが結構なお値段(2000円以上)がするのでもちろん徒歩で向かう。
道はつづら折りでなかなかハードだ。暑いからってサンダルで来たのは間違いだったな…めっちゃ歩き辛い。
でもまあ南米パタゴニアで毎日歩きまくっていた僕には余裕でしたね。ははは。
折り返しの度にモニュメントがある。巡礼コース的なやつなのかもしれない。
山頂が見えてきた!あのロープウェイにはリッチな輩どもが乗っているのだろうな…歩け歩け。貧乏人のひがみ。
山頂に到着してまずは旧市街とは反対方向を。
地形が美しいですなぁ。
山頂にはバギーがいっぱい停まってた。
そして念願の旧市街がこちら。
城壁に囲まれたオレンジ屋根の街並み…まじ美しい。
ロープウェイと共に。
登ってきた方と反対側からも下りられそうなので撮影も兼ねて歩いていく。
こっちから見る街並みも綺麗だね。
途中にお馬さんがいた。
山を下りていくといい感じの撮影ポイントが。晴れてくれて本当によかった。
ここから旧市街へ向かう途中にはビーチもあった。気持ちよさそうだ。
そしていざ城壁の中へ!

メインストリートには多くの観光客が。石造りの建物がいい感じだ。
ドゥブロブニクは路地裏が素敵だった。
洗濯ものとか干してあって地元の人の生活を垣間見れる。
暑いのでアイスを食う。チョコミントまじうまし。
有名らしい水飲み場。みんなペットボトルに汲んでいた。ドゥブロブニクは水道水飲めるみたいですね。自分も喉カラカラだったのでごくごく飲みました。
街を取り囲んでいる城壁だが上を歩くこともできる。
しかし入場料は150クーナ(2500円くらい)となかなかのお値段…でもここまで来たなら行かないわけにはいかないでしょう。
上からの眺めは素晴らしかった。これは絶対登るべきだね。
海ではアクティビティもやっていた。

要塞って感じ。
港には船がたくさん。
屋根がよい。
城壁が思ったよりも大きくてぐるっと一周するのは結構大変だった。めっちゃ暑かったし登山で疲れていたからかな…
でもそれ以上に景色が綺麗すぎてめっちゃ楽しかった。シャッター切る手が止まらなかったよ。
とはいえ流石に歩き疲れたのでスーパーでビールを買って宿へ戻る。
夕方から飲んで日の入りの9時前くらいまで仮眠。夏なので日の入りが遅いのだ。
起きてから夕陽と夜景を撮りに再び街へ繰り出す。
坂が多いから旧市街と宿を行ったり来たりするのはなかなかハードだった…でも明日には移動だから今日撮らないと。やっぱ3泊したかったなあ…
この日の夕日は最高だった。
そして夜の街も活気があった。
店先では皆がお酒を飲みながら談笑を。いい雰囲気だ。
治安もいいしみんな遅くまで楽しんでいた。
駆け足だったけどここは本当に来れてよかった。望んでいた景色を見れました。
でも魔女宅魔女宅ってよく言われるけど魔女宅感はあんまなかったかも…
調べてみたら魔女宅のモデルってどうやらストックホルムらしい。確かに街並みはストックホルムのが魔女宅感あったかも。
まあそれはそれ、これはこれで素晴らしい場所には変わりはないですね。
6月6日
名残惜しいがドゥブロブニクを後にせねばならん…
本当は3泊してモンテネグロのコトルという町に日帰りで行く予定だったのだけど1週間のうちでちょうど明日だけフェリーが出てなくてねえ…
プラス2泊してしまうと今後の予定が崩れてしまうので泣く泣くコトルは諦めました。
ちなみにこのコトルも絶景です。いつかは訪れたい場所の1つだ。
お昼前のバスに乗るためにゆっくりと起床する。
イタリア行きのフェリーが出るスプリトという町までバスで向かう。
こっからは5時間くらいだっけな。結構遠かった気がする。
バスは再び国境越えたり戻ったり…
そんなこんなで夕方前にスプリトへ到着。
フェリーは夜の9時発とかなのでまだ時間がある。
ということで荷物をコインロッカーに預けてスプリトの街を歩くことにした。

今でも遺跡の中に街がある感じで面白かった。そして世界遺産にも登録されているみたい。



コスプレ兄ちゃん。
スプリトも路地裏が素敵。
街の中心にはでかい塔がある。クロアチアの通貨も余っていたので入場料を払い登ってみることにした。
狭い階段を登っていく。

上からの眺めは素晴らしかった。やっぱこのオレンジの屋根がいいんですよね。


ここも街並みが綺麗ですな。
後は適当に教会覗いたり
地下の礼拝所みたいなのをみたり
そんなこんなで時間も潰せたので荷物を拾ってフェリー乗り場へ向かう。
スプリトとか全然知らなかったけど思った以上に面白いところで歩けてよかった。
これから国境を超えるのでフェリーに乗る前に出国審査を。
無事通過してでかい船に乗り込む。
フェリーに乗ると言っても部屋を取ったりしたわけではない。
デッキ席という安いチケットがあって(それでも高いけど)空いているソファーとかに自由に寝っ転がっていいのだ。
いつもがどんなもんなのかわからないがこの日のフェリーは空いていて楽に席を確保できたのでよかった。
フェリー内でも食事は買えるが割高になるのでスプリトの町で買っておいたレモンビールで一人晩酌。さっぱりしていてうまし。
冷房効きすぎでちょいと寒かったがタオルにくるまり就寝。アメリカで紛失した寝袋が恋しい…
ということでクロアチア旅行記でした。
オレンジ屋根の美しい街並みが本当に綺麗なところだったなあ。
いつかはコトルもリベンジしたいと思う今日この頃。
東欧の方はあんまり周れなかったのが心残り。まあそのうちチャンスがあればまた訪れたいですね。
2021年12月2日 Tomoyoshi Fukatsu