ヘルシンキとスケート
2016年12月10日 フィンランド・ヘルシンキより
北極圏を出発した夜行列車は定刻通りに朝9時過ぎにヘルシンキへ到着。
チェックインには早いが荷物を置かせてもらうために宿へ向かう。
ここのおねーさんはとても気の利く人でスムーズに手続きできた。ありがたいです。
そのまま街を散策に。
夜行列車のなかでWiFiが使えたのであらかじめ見たいところは大体調べておけたのがよかった。やはり先進国は便利だ。
とりあえずカンッピ礼拝堂へ。面白い形をしておりますね。
なかの写真でも撮ろうと思ったのですが若干引くくらいの静寂具合にそんな空気読めないことはできませんでした。シャッター音が響くレベル。
後で調べたらここは「静寂の礼拝堂」とも言われているらしい。納得の落ち着き具合でした。
ここでは困った人々の手助けをしたり話し相手になったりしているらしいのでヘルシンキで困ったらどーぞ。
そのまま自然科学博物館を覗きに行く。
入館料は13ユーロ。なかなかしますな。
しかしここの博物館はあんまり見たことのないものがいっぱいあってとても面白かったです。
まずは象がお出迎え。皮は本物らしい(多分)。
しかしでかいな。東南アジアでみた象が小さく感じるわ。二回りくらいでかい感じがする。
そして骨格標本。イッカクの全身標本初めて見たかも。あれ上野にいたっけな。角だけならちょくちょく見るのだけど。
そしてステラーカイギュウ。なんて骨密度だ…
まさかここでステラーカイギュウの標本みれるとは思ってなかったから感動。
ステラーカイギュウは全長8mくらいあるめちゃでかい哺乳類。ジュゴンみたいなやつですね。
彼らはとても悲しい理由で絶滅してしまったのでぜひ皆さんにもググってほしいです。ほんと人類は愚かですな…
そして二階に上がると剥製がたくさん。
ここの展示はどれも動きのある感じで見ていて飽きなかった。
そしてヘラジカ。しかも二頭も。
ヘラジカはやっぱり存在感がすごい。この左下の角とかやばくないですか?
ユキヒョウも会ってみたいなあ。出来ればヒマラヤで。映画「LIFE」の影響ですけど。てかこいつユキヒョウであってるよね?
キリンさんもいたよ。
恐竜も。
さらにはメガロドンまで。もう至れり尽くせりじゃないか…メガロドンに会いに秩父までいったことを思い出すぜ。
そして珍しいのはこいつ。作り物じゃなくて本物らしいです。奇形で生まれてすぐ死んじゃったみたい。
今まで行ったことのある博物館ではあんまり見たことのなかった動物の剥製やらがいっぱいでとても面白かったです。
そりゃあできれば生きてるやつ、それも動物園ではなく野生のをみるのが一番ですけど自分はこういう感じで博物館で見るのも好き。
動物園も人によっては可哀想で嫌い、って意見もあるけど自分は動物園も好きですね。
普段見れないものを見れるというのはやっぱり面白いし。
お次はテンペリアウキオ教会。なんか岩の中にあって音響効果がすごいってんでコンサートとかも開かれているそう。
そのままちょいと歩いてシベリウスモニュメントを見に行く。
いっぱい観光客がいたけど正直なにがいいのかわからんかった。
ターミネーターのT1000みてーだなと思ったくらい。
あとは公園をぶらぶら。
写真撮ってたら老夫婦に声をかけられ「あっちにめっちゃ鳥いるよ」って言われたんで向かってみる。
そしたらウォーキング中のおば様が餌をあげてた。
挨拶したら餌くれたんで撒いてみる。めっちゃむさぼってくる。おもろい。
そのあとは目玉のヘルシンキ大聖堂へ向かう。
でかかった。雑な感想。
てっぺんが精神と時の部屋のあれみたい。
なかでは歌のリハーサルみたいなのをやっていて美声を聞かせていただきました。どうやったらあんな声が出せんのかな。
12月ということもあり聖堂前の元老院広場ではクリスマスマーケット。
メリーゴーランドも周っていたよ。
しかし寒い。体も冷えてきたのであったかいものでも飲もう。
と思ったらグリューワインを発見。アルコールいいじゃないか。いざ買おう、と思ったら…
7.5ユーロ(900円くらい)。
嘘だろ…紙コップ一杯だよ?
諦めてホットドッグを食す。3ユーロ。ハンバーガーとホットドッグ以外の外食してない気がしてきた。
そしてウスペンスキ寺院へ。
こちらは西ヨーロッパで最大の正教会寺院だそうです。
中では赤ん坊がぎゃあぎゃあ泣いていたので何事かと思ったんだけど水とかかけてたから洗礼?みたいなのをやってたのかな。
しかしここの中は撮影禁止のはずなのですが三脚までがっつり構えているアジア系の女性がいて悲しくなりましたね。
綺麗な場所を撮りたくなるのはわかるのだけどなんだかなあと。許可をとってるのかもしれないけどね。
そうこうしているうちにチェックインできる時間になったし体も冷え切ったので一度宿に戻る。
途中の港でなんかお気に入りの一枚。
宿ではコーヒーが飲み放題だったのであったまって一息ついていたら2時間ほど寝てしまった。
夜の町も撮りたかったし夕飯も買わないとなので起きてから再び町へ。
日が落ちて更に冷え込んできましたな。
ブラブラしていたら駅前にスケートリンクがあるじゃないか。
なんかテンション上がったので滑ることにした。
入場6ユーロ、貸し靴6ユーロでした。
学生時代にスキーのオフトレとしてインラインやってたからいけるだろとか謎の自信があったけど考えてみたらスケートすんの初めてだった。
でもインラインと大して変わんなかったので普通に滑れました。てかすげー楽しい。
しかし久々すぎてバランス筋がやばかったな…
そして短パン肩だしのヤバいおっちゃんがいて視線が釘付けだった。何者だ…-10度近いぞ。そしてめちゃうまい。
でもみんなカップルとか家族で滑っていたので一人なのは自分とこのおっちゃんくらいなのではないか…と勝手に親近感湧いてました笑
この年の初滑り(?)はヘルシンキで済ませました。
思った以上に楽しくて結局一人で一時間半くらい滑ってしまったぜ…めちゃ疲れた。
その後スーパーでビールとサラダを購入し宿に帰る。
そして今宵の宿はなんとフリーフード(旅人が食べきれなかった食材とかを他人のために置いていくやつ)があるのです。
パスタめっちゃある。食べ放題や。
つーこってまたパスタ。正直もう飽きているけど。
満たされたところで就寝。運動したから昼寝したというのにすぐに眠れたよ。
12月11日
昨日は朝早くから動いた挙句にスケートなんてしたものだからぐっすりでござんした。
朝食はパンと紅茶にパンプキンスープとヨーグルト。欧米か。北欧です。
その後観光に向かう。気温は-8度。くそ寒い。
さてさて今日はフェリーに乗って世界遺産のスオメンリンナというところへ向かいます。
本当はフィンランドといえばムーミン、ということでヘルシンキから日帰りでもいけるらしいムーミン島というテーマパークに行きたかったのですが夏しか空いてないみたいなんですよね。
しかしムーミンはかわいいなあ。自分の中ではバーバパパと双璧をなしてますね。とかいってバーバパパがフランス生まれだということを今知った。なんならムーミンも北欧ってことしか知らんかった。
まあそんなこんなで港から出発。12時間以内の滞在で往復5ユーロって感じでした。
船待ち時間で鳥を撮る。近くまで行っても全然逃げない。いけめそ。
その後船に乗り込み15分ほどで到着。写真撮るために外に出ていたら凍え死ぬかと思った。
ここスオメンリンナは海上要塞です。全体はこんな感じ。
次世代に残すべき軍事建造物の一つとして1991年に世界遺産に登録されたそう。
フィンランドがスウェーデンの一部だった頃に建造が始まりその後のロシア統治時代の影響も受けているらしいです。
とパンフレットに書いてありました。いやあ勉強になりますなあ。
そんなに大きな島ででもないので歩いて周れます。というか移動手段は徒歩のみです。
日本語のパンフレットもあるし道もわかりやすいの迷うことはなかったよ。
教会とか。
いまでも800人ほどが暮らしているとのことで学校っぽいのもあった。
校庭がスケートリンクなんて北国ですね。
3時間ほどで島を周ってまた船で帰る。寒いし疲れたよ…
突然ですがみなさんは「かもめ食堂」という映画をご存知でしょうか?
ヘルシンキが舞台の映画なのですが実際に食堂がここにあるそうなのです。
中心街にあるから徒歩圏内だし行くことにした。久々に日本食くえるかもでテンション上がる。
日曜:定休日
…今日日曜か。もう曜日感覚ないからな。
自分はこの映画の中の「美味しいコーヒーの淹れ方は他人に淹れてもらうことだ」みたいなシーンが好きです。
しょうがないので宿に戻ってまたパスタを食う。もうチェックアウトしたというのに図々しくキッチンを借りるやつ。
そして夜に空港へ移動。
明日の朝7時15分の便でノルウェーのオスロへ飛ぶので今日は空港泊です。
北欧な治安いいから大丈夫でしょ。宿高いし。
空港は人もそんないなくて静かでなかなか快適でした。
ということでヘルシンキ観光記でした。
北欧は物価が高くて長居できなったのと冬で観光地が閉まっていたというのもあるのでまたいつか行けたらなあと思います。
2021年5月4日 tomoyoshi fukatsu