サハラ砂漠の景色

2017年6月28日 モロッコ・メルズーガより

モロッコのフェズを出発したバスは早朝の六時前にサハラ砂漠ツアー拠点の町メルズーガに到着した。

メルズーガはアルジェリアとの国境近くにあるのでマジ砂漠だ。バスを降りたとたん砂漠の街に来た感がすごかった。

土を固めた建物に舞い上がる砂埃。チリのアタカマに似ていたけど砂漠の町ってどこもこうなるのかな。

目星をつけておいた宿は歩いてすぐなのでとりあえず歩き出す。

日本を感じる絵もあってちょっとテンション上がった。

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宿にやってきたが早朝ということもありドアが閉まっていた。まあ予約もしてなかったし…

ということで入口の前で寝っ転がって待つ。

30分もするとスタッフがやって来て中に入れてもらえた。

こちらのホテルはプールもついている高級ホテルなのだが砂漠ツアーを申し込むとなんと出発の夕方までホテル内の施設使い放題なのだ。

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こいつはありがたいぜ…WiFiもサクサクだったし。

朝食を食べれるか聞いてみたところ500円くらい払えば食えるみたいだったのでお願いする。

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バイキング形式でオレンジジュースを飲みまくれたから満足じゃ。やはりモロッコはオレンジジュース。

その後はシャワーを借りてさっぱりしてから夕方までダラダラと過ごす。

自分は一人旅だがここは日本人にも有名な宿なので夕方までには誰かしら一緒にツアーに行ってくれる人が来るだろう。

夕方になった。

誰も来ない。

てかツアー参加者俺だけやん。

ガイドとマンツーマンか…それで一泊二日はちょっとハードル高いな…

まあいいか。とりあえず出発。

宿の真ん前にラクダが大量に待機しているので乗り込む。

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ガイドはこの地方に住む民族ベルベル人の青年アッソ。

彼がラクダを引っ張り砂漠をどんどんと進んでいく。

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サハラ砂漠は美しい。

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「砂漠」と聞いて思い浮かべる砂漠の景色がそこにはあった。

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真っ赤な夕日が見たかったのだけどこの日は風が強く砂埃で空気が淀んでいた。

ちょいと残念だったな。

宿から砂漠の中にあるキャンプ地までは一時間半ほど。

なのだが半分くらい来たところでアッソが誰かと電話を。

どうやらもう一人追加になったとのことでここで待つことになったようだ。

せっかくなので歩き回って写真を撮ることにした。

いやあしかし砂漠だ。

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人工的ともいえるくらい整った砂丘の美しさよ。

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歩くのが申し訳ないくらいだね。

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アッソはずっとスマホいじってた笑

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他のツアー客もちらほら。

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そんなこんなで歩き回っているともう一人がやってきた。

アルゼンチン出身でいまはバルセロナに住んでいるというアレフだ。

彼と彼のガイドが合流して一緒にキャンプまで向かう。

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キャンプはこんな感じのこじんまりとしたテント。

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中はこんなです。

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日も暮れてきた。

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ガイドの二人は夕飯の準備中。おいしいタジン鍋を作ってくれている。モロッコのタジンはマジうまい。

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ご飯の準備が整うまではアレフとお喋り。

アルゼンチンのブエノスアイレス出身とのことでちょっと前に行ったよ!って話をしたら結構盛り上がった。

彼はアルゼンチン出身だがパタゴニアには行ったことがないらしい。いろいろ高いしあそこに行くくらいならほかの国に行った方が有意義だという考えだとか。アルゼンチンは物価がクソだから旅行者に申し訳ないよ…と謝られた笑
そんなこと言ったら日本も宿とかクソ高いし旅行者に厳しいと思うけど。

今までに50か国近くまわっているとのことで共通の国の話題も多かった。こんな時旅人同士は盛り上がるからよいね。

バルセロナでレストランのオーナーをやってるとか言ってたからお金持ちなのかもしれんな。

日本にも去年だかに来たことがあるとのことで日本食はうまいと絶賛してくれていた。外国の方が日本食を褒めてくれるとうれしいね。やっぱ日本食最強よ。

彼も一眼を持っていたがそこまで使い方をわかっている感じでもなかったので一緒に星空撮影をした。

自分も大してわかっているわけでもないけど彼的には感動してくれたようで「君はカメラの先生だな!」と色々質問してくれたのが楽しかった。
でもこの日は空気が澄んでなかったから微妙だったな…

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お互いの写真を見せ合ったりして話をしていたらご飯が出来たようなのでみんなでいただきながら雑談。

アレフはもちろんガイドの二人もスペイン語ペラペラなので気付いたら会話がスペイン語になっていて大体ついていけなかったです笑

この時期はちょうどラマダン(一か月間、日の出から日の入りまで断食を行うムスリムの義務)の時期だったということもあり彼はラマダンについてしきりにガイドの二人に質問していた。ムスリムでない人からみるとやっぱり色々と気になることも多いのだろう。

そんなこんなで話をしているとさらにポルトガル人の男性が二人やってきた。

今日はこれで全員揃ったということでガイドの皆さんが民族音楽を披露。

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しかしむさくるしい画だな…

彼らはみんな明るくて良い奴らだ。夜も更けてきたのでテントに戻り就寝。砂だらけだけど楽しい夜だった。

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次の日。

朝焼けを見るために早めに起き上がる。

しかし昨日と変わらずもやってるな…

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真っ赤な夕焼けも見れなかったから朝焼けには期待していたけどちょいと残念…

でもこれはこれで幻想的かな。

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砂の模様は芸術的。

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ポルトガル人の彼らはサンドボードではしゃいでいた。

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日の出も眺めたところでラクダに乗って出発。

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影がいいね。

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再び一時間半ほどかけて宿へ戻ってきた。

シャワーを浴びてさっぱりしてから朝ご飯をいただく。こちらもツアー料金に含まれております。

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ここから次の目的地マラケシュまでのバスは朝の8時半発なのですぐに準備。

スタッフに感謝を告げてバスターミナルへ。

と思ったらなんとバス停まで送ってくれた…なんていい人達だ。

バスターミナルでチケットを購入。宿は違ったがなんとアレフも同じバスだったのでここで再会。

バスは少し遅れたがすぐに出発。

マラケシュまでは10時間くらい。アレフと話したりしながらダラダラ過ごしました。

辺りが暗くなったころにマラケシュに到着。

予約していた宿へ向かうが場所がめっちゃわかりづらい…

地元民に聞きながらなんとか到着。暗いから怖かったぜ…

無事チェックインを済ませ一息つく。

腹も減ったのでマラケシュのフナ広場へ食事へ。

夜のフナ広場は活気がすごい。そこら中で客引きしてくる。

しかし今日はもう疲れていたので客引きはさけ端にある落ち着いたレストランへ。

今日もまたタジン。野菜タジンで栄養たっぷりだ。

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満足したところで宿へ戻って就寝。

名前だけは子供のころから何度も聞いたことのあるサハラ砂漠。

自分が実際に訪れるとは人生何があるかわからんものですね。

2020年12月6日 tomoyoshi fukatsu

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